福岡がん総合クリニック

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個別化精密がん治療 ≪ Personalized Precision Cancer Therapy ≫

一人一人に最適化した個別化がん治療への取り組み

 手術時に摘出される新鮮腫瘍組織は、患者さん個々に生じたがんを攻略するための極めて重要な情報源になります。当院では、CPM社(神奈川県川崎市)と提携してがん細胞の遺伝子解析を行い、がん治療に役立てています。

例えばDNA解析の結果から最適な分子標的薬が選択できたり、DNAの変異により発現しているRNAの解析をすることで、がん細胞が産生している特異的たんぱく【ネオ抗原】を突きとめることで、究極の免疫療法といえる「ネオ抗原ペプチド刺激樹状細胞ワクチン療法」が施行できます。

遺伝子解析のための検体として新鮮な組織がすでに手術の後で手に入らない場合は、ホルマリン固定の組織(術後5年間は保存されています)を使うこともできます。


当院で行っている主な診療内容

福岡がん総合クリニックは、免疫細胞療法と分子標的薬剤、抗がん剤等を中心とした難治性がんの総合的な医療を行うがん治療及び免疫療法専門医院です。


福岡がん総合クリニックから皆様へ

当院より免疫療法の最新英語論文が発表されました
 耳下腺導管癌、術後重粒子線治療後の両肺とリンパ節転移の症例で、自己癌たんぱくで刺激した樹状細胞ワクチン後に数回の少量オプジーボ投与で完全治癒した例。がんが消失し6年経過し、その効果の背景にネオ抗原反応性Tリンパ球の存在を示した論文です。
「neoantigen-specific T cells to a durable complete response after tumor-pulsed dendritic cell vaccine plus nivolumab therapy in a patient with metastatic salivary duct carcinoma」
IMMUNOLOGICAL INVESTIGATIONS
https://doi.org/10.1080/088202139.2021.1973491 Published online: 05 Sep 2021
Shu Ichimiya,Takashi Morisaki et al.
ネオ抗原樹状細胞ワクチン療法の臨床英語論文報告第2弾を発表
 2020年7月に発表した卵巣がんでのネオ抗原樹状細胞ワクチンの症例報告の英語論文に続き、この度2021年7月、17の症例についてネオ抗原樹状細胞ワクチンの英語論文を発表しました。
「Efficacy of intranodal neoantigen peptide-pulsed dendritic cell vaccine monotherapy in patients with advanced solid tumor: a retrospective analysis AntiCancer Research 41:4101-4115, 2021」

 ネオ抗原とは、がん細胞の遺伝子変異が積み重なった結果、がん細胞に出現する蛋白質の断片(ペプチド)のことで、CTLという特殊なTリンパ球が、それを攻撃対象として認識する可能性の高い、患者さん毎に違うオリジナルで正真正銘のがん特異抗原です。このネオ抗原はこれからのがんワクチン療法の柱として注目されており、その臨床応用が世界で始まっています。また、ネオ抗原遺伝子検査で得られる結果から、派生的に遺伝子変異に基づく効果的な薬剤選択もできます。
 以下にネオ抗原樹状細胞ワクチンの治療開始までの流れを簡単に説明します。

  1. 遺伝子解析とペプチド合成
    ネオ抗原遺伝子解析の試料は、患者さんの腫瘍(手術や生検から採取した新鮮腫瘍、またはホルマリン固定腫瘍標本)で、遺伝子解析は、当院の共同研究機関である神奈川県川崎市のCPM社(CANCER PRECISION MEDICINE)に委託します。納品された解析結果を基に、院長が標的として最も効果の期待できそうながんの特異抗原ペプチド(ネオ抗原ペプチド)を選択し、同社にペプチド合成を依頼します。
  2. 細胞培養
    当院の細胞培養施設で、患者さんから採取した単球を樹状細胞に加工し、合成されたネオ抗原ペプチドを加え、樹状細胞ワクチンとして仕上げ、患者さんのリンパ節に直接投与します。当該治療は再生医療等安全確保法における第三種再生医療の枠組みの中で提供しております。
 今回発表した論文は、ネオ抗原ワクチン療法の医学英語論文としては、昨年当院から日本初発として発表したものに続き日本発第二弾となるものです。この論文で報告している17の症例は全て本治療単独での報告で、免疫学的な詳細な解析も行っています。
 長期間、がんの縮小が継続されている例も紹介しており、従来の樹状細胞ワクチン療法と同様、安全性の高い免疫療法です。
 現在、当院では、更に研究を重ね、このネオ抗原樹状細胞ワクチンを免疫抑制の少ない分子標的薬と組み合わせて最新のがん医療を行っています。
ネオアンチゲンワクチン療法のシンポジウムを開催しました
2020年12月5日、第24回バイオ治療法研究会学術集会(於 福岡大学医学部)において、下記のシンポジウムが開催され、当院院長がネオアンチゲンワクチン療法の実際についての講演を行いました。
シンポジウムはオンラインのWEB開催で行われ、まず、世界的ながん遺伝子研究者で、ノーベル生理・医学賞候補にもノミネートされた中村祐輔先生がネオアンチゲンワクチン療法開発に至る25年の歩みを述べられました。続いて、中村先生の下でネオアンチゲン解析・研究の第一線で仕事をされている清谷一馬先生(がん研究会がんプレシジョン医療研究センター)がネオアンチゲン解析法の実際と今後の展望を述べられました。
最後に、当院院長の森崎よりネオアンチゲンペプチド樹状細胞の超音波ガイド下リンパ節内注入療法の実際の治療現場からの報告として、本治療単独で転移がんが縮小・完全消失した症例と免疫学的解析について提示いたしました。
当院から「ネオ抗原樹状細胞ワクチン」の効果を報告した英文医学論文を発表しました
2020年7月に英文医学論文として出版された、「ネオ抗原樹状細胞ワクチン」の効果を示す報告で、詳細な科学的・免疫学的解析を行った我が国で最初の論文です。
「Intranodal Administration of Neoantigen Peptide-loaded Dendritic Cell Vaccine Elicits Epitope-specific T Cell Responses and Clinical Effects in a Patient with Chemorefractory Ovarian Cancer with Malignant Ascites」
Takashi Morisaki et al.
Immunol Invest. 2020 Jul 13;1-18 doi: 10.1080/08820139.2020.1778721.
NHKBSプレミアムで当院の「ネオ抗原樹状細胞ワクチン」が紹介されました
初回放送は2018年12月8日21:00~23:30、スーパープレミアム「医師の闘病から読み解くーがんを生きる新常識2」の中で紹介され、その後幾度か再放送されています。
当院の「ネオ抗原樹状細胞ワクチン」の症例が中村祐輔先生の著書で紹介されました
当院での「ネオ抗原樹状細胞ワクチン」による腎細胞がんの両肺転移の完全消失例が中村祐輔先生(がん遺伝子研究で世界的に著名な学者)の著書「がん消滅」(講談社+α新書)で紹介されました。
2021/8/31 治療例について
2021年8月までの分布図を更新しました。
2021/8/2 治療例について
2021年7月までの分布図を更新しました。
2021/6/30 治療例について
2021年6月までの分布図を更新しました。

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