院内に独自の培養センターを持ち、
独自の培養技術で管理をしている強み
免疫細胞療法の実施医療機関では培養技術者や培養施設を置かず、遠隔地の培養拠点において培養された免疫細胞を冷蔵輸送にて行っているところがありますが、これは治療用細胞の機能性や安全性を考えた時に、通常考えられない方法です。
免疫細胞は製薬会社で作られる薬剤とは異なり生きた細胞なので、培養工程を経て患者さんに投与できる状態に仕上がった細胞はせめて数時間以内には投与されなければならず、たとえ保冷状態であっても、数時間を超えて機能を維持することはできません。
ですから、治療を行う医療機関で、培養技術者をおき、無菌培養室(クリーンルーム)を併設していることが必要不可欠の条件であるといえます。
当院では患者さんの症例に応じた免疫細胞療法の治療計画を立てる段階から細胞の培養管理、治療の実際までの全てを、培養技術責任者でありがん治療を専門とする院長が一貫して行っているので、治療用細胞の安全性と機能の保証された治療を受けていただくことができます。
当院内の培養センターの紹介
30年を越えるがん治療と免疫療法の経験に基づき、院内に設置した独自の細胞培養施設と研究所で最新の免疫細胞培養を行っています。
日々の培養状態のチェックも院長自ら行っており、高い品質を保つことができます。
当院クリーンルーム内での細胞培養の様子
当院では、独自の培養センターで、院長の培養技術と管理責任のもと徹底した細胞の管理を行っています。アフェレーシス(成分採血)で採取された治療材料としての免疫細胞と腫瘍組織は、独自の冷凍保存技術で長期にわたり保存可能です。
安全性と機能の検査
クリーンルーム内で培養した治療用免疫細胞は,一部をサンプリングし、細菌やカビに汚染されていないことを厳重にチェックし、またがん細胞を傷害できる十分な機能を持ったリンパ球がどれ程作成できているかの精密な検査を行います。
これらの検査は極めて重要で、治療用リンパ球は、この安全性と機能が確認されてはじめて患者さんに投与されます。
院内研究施設
九州初導入となるBeckman Coulter MoFlo XDP Cell Sorterをはじめ、最新の装置によって、より緻密なデータ収集が可能となり、当院の治療と研究を支えています。
高速型自動細胞解析分取装置
Beckman Coulter MoFlo XDP Cell Sorter
癌幹細胞の解析と癌幹細胞様細胞のソーティング
細胞培養蛍光顕微鏡
Olympus IX71
TOKAI HIT WELS
Lumina Vision
活性化リンパ球のがん細胞傷害活性の定量解析